【池袋暴走事故から1年】一瞬にして最愛の娘と妻を失った遺族がYouTubeで思いを語る姿に言葉が出ない、、どうか多くの人に届きますように。|もしもしワールド
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【池袋暴走事故から1年】一瞬にして最愛の娘と妻を失った遺族がYouTubeで思いを語る姿に言葉が出ない、、どうか多くの人に届きますように。

ちょうど1年前に起きた、胸を引き裂かれるような痛ましい交通事故。

最愛の娘と妻の2人を一瞬にして失ったあまりの理不尽さ、無念さに記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

あの、「池袋暴走事故」から1年が経ったのです。

そして容疑者である飯塚幸三 (当時87歳) は現在も逮捕されず、以前と変わらぬ生活を送っていると言われています。

むしろ事件当初、反省の言葉も早々に、車の性能の改善を求める発言までしています。

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遺族として残された、夫であり父親である松永拓也さんが記者会見の代わりにYouTubeで今の思いを語られています。

コロナの影でこの痛ましい事故が風化してしまわないよう、松永さんの思いを少しでも届けたく、ご紹介します。

一瞬にして最愛の娘と妻を失った遺族がYouTubeで思いを語る姿に言葉が出ない、、どうか多くの人に届きますように。

松永さんはYouTubeの冒頭でこのように話し始めています。

2019年4月19日に事故が発生してから、1年が経ちました。 交通事故は、年間38万件発生し、3200人亡くなっています。一人ひとりに遺族が居て、悲しみ辛い思いをしています。 その現実を知ってもらい、皆様が加害者にも被害者にも、加害者にもならないような社会になってほしい。そういう思いを込めて動画を作りました。 1年の節目を迎え、会見をする予定でしたが、コロナウイルスの影響により断念しました。代わりに、youtubeでの配信をします。今の思いを話させていただきました。是非、最後まで聞いていただけると幸いです。

14分ほどの動画ですが、どうか最後まで見ていただけたらと思います。(文章でもまとめますが、できれば松永さんの思いを聞いていただければと筆者は思っています。)

事故から1年が経った今、伝えたい5つのこと

  1. 「交通事故の犠牲者をひとりでも減らしたい」という願い
  2. これから始まる刑事裁判について
  3. 被害者ノートに助けられた話
  4. 1年で変わったこと、変わらなかったことについて
  5. 実名を公開することについて

①「交通事故の犠牲者をひとりでも減らしたい」という願い

交通事故は年間約38万件発生し、亡くなる人は約3200人います。

1日約9人命を落としています。今この瞬間も、愛する人を亡くし、絶望している人、後遺症で苦しんでいる人がいます。

そして一説では、人一人の人生で交通事故に巻き込まれる確率は、約50%と言われています。つまり、二人に一人が何かしらの交通事故に巻き込まれる計算です。

最愛の妻と娘は、暴走する高齢ドライバーの自動車にはねられ亡くなりました。

警察から連絡が来たときは、突然のことでパニックになりました。ついさっきビデオ通話で二人と話したばかりだったので、何かの間違いではないのかと思いました。

病院に到着し、二人の遺体を見た時、あまりの無残さに言葉を失いました。特に娘は顔の損傷があまりにもひどく、看護師に見ることを止められるほどでした。

私にとって、最愛の妻と娘でしたし、愛していると伝えなかった日はありませんでした。

その二人ともう一緒に生きていけない。抱きしめることが出来ない。その現実を前に、その日から眠ることも食べることも出来ず、二人の遺体の横で「いっそのこと死んだ方がマシなのではないか」とずっと考えていました。

事故から3日ほど経った頃、ふたりの棺を交互にあけ、「愛しているよ。今までありがとう」と伝えました。返事が聞こえない静かな部屋の中で、「二人の命を無駄にしたくない」と思うようになりました。

私がなにか行動することにより、巡り巡って一人でも命を救うことが出来るかもしれない。それが、「二人の命を無駄にしない」ということに繋がるのではないかと思うようになりました。その考えから、最初の記者会見を開こうと思いました。

夫として、父として、社会人として出来ることをやりたいと思うようになりました。

皆様は、自分自身が交通事故の加害者被害者遺族になることを想像したことがありますか?

わたしは遺族になるまで、交通事故はテレビの向こう側の話で、正直なところ他人事だと思っていました。

しかし、それは間違いでした。

誰しもが被害者にも、遺族にも、加害者にもなり得ます。

だからこそ、運転に不安がある上での運転や、ながら運転あおり運転飲酒運転等はしないようにしていただければと思っています。

②これから始まる刑事裁判について

刑事裁判がいつ始まるかはまだ分かりませんが、刑事裁判には「被害者参加制度」という制度を使って私も参加する予定です。

3つのことを念頭に、被害者参加します。

1つめは、妻と娘が何故亡くならなければならなかったのか。遺族として、加害者本人から直接、真意を聞きたいです。

2つめは、真実が明らかになることにより、同様の事故の再発防止への種にしたいです。

3つめは、軽い罪で終わる前例を作りたくないということです。

2人死亡、10人怪我という大事故で、仮に軽い罪で終わってしまうと、それが前例となります。将来同じような事故が起きた時、「池袋の判例があるから軽い罪」となると、その時のご遺族を苦しめることになるからです。

③被害者ノートに助けられた話

このノートは、被害者に必要なことはほぼ網羅されており、何も知らなかった私はかなり救われました。

被害者の方には無料でお渡し出来ます。

あいの会の連絡先は、こちらの警察庁ホームページに記載されています。

1年で変わったこと、変わらなかったことについて

変わったことは憎しみという感情についてです。

今は、「憎しみ」「処罰感情」分けて考えるようになりました。

事故当初、加害者に対する憎しみが湧いてきました。しかし、「憎しみに囚われた自分を、真菜と莉子は望んでいるのだろうか。」と否定してみては、「憎しみに囚われるのは遺族としては当然の感情」とも考え、2ヶ月近く悩みました。

ふとした時に、「憎しみに囚われている時は加害者のことを考えている時間だ」と思うようになりました。

それよりも、「妻と娘への愛と感謝の気持ちで心を満たしたい」と考えるようになりました。私の場合は、その方が私らしくいられる事に気が付きました。

心は、愛と感謝で満たし、頭の中では処罰感情として、厳罰を求める。

そう考えるようになりました。

事故当初からずっと変わらないこと、それは誰にもこのような思いはさせたくないという気持ちです。

実名を公開することについて

私の名前は松永拓也です。事故当初から今まで、下の名前は公表しませんでした。

なぜかというと、事故の直前までただ家族3人で静かに生きていただけの私にとって、公の場に出ることだけで恐怖でした。

その上で、全部の名前を知られてしまうと、自分の生活が脅かされる危険性や、批判や非難そして好奇の目で見られるのではないかという恐怖心を感じていたからです。

今回実名公開をしたのは、1年という猶予があったからです。その猶予の間に、心の準備、戦う準備、交通事故防止への覚悟、沢山の支援者が出来たからだと思っています。

特に、交通事故防止の活動をしたいという気持ちが強くなったことが一番の要因です。

今回実名報道をし、世の人たちの命が守られる交通社会にするという決意を新たに表明したいと思います。

松永さんの今回のYouTubeには応援と悲しみの声が

  • 何故、2人の尊い命を奪った加害者の飯塚幸三が今も悠々自適に暮らせて、被害者の松永さんがここまで苦しまないとダメなのか。在宅起訴で終わるんじゃなく、一日も早く厳罰に処されてほしい。微力ながら署名させていただきました。
  • 同じ父親として、こんなにも理不尽に突然最愛の人を奪われる、そんなつらいことがこの世にあるのかという想いです。 動画では強く保っているように見えますが、耐えているのも毎日いっぱいいっぱいでしょう。。 我が子のおもちゃも、服も、何も片付けられないと思う。動画の背景にあるキッチンのおもちゃがほんとに涙が出る。
  • 上級国民だろうが足が不自由と認識していながら運転しての事故、過失が大きいのに逮捕されない。 法治国家の日本でこの前例を作って仕舞えば今後も同じような過ち犯すやつが出てくる。でてきてからじゃ遅いですよね。 陰ながらですが応援しています。
  • 大切な人を奪われ、何故あなたはここまで強く生きることができるのですか。自分なら自死を選ぶか、飯塚を是が非でも手にかけるかもしれない。松永さんの言葉や表情がとても真っ直ぐで涙が出ました。私一人の力など微々たるものですが応援しています。
  • 記者会見はマスコミに大雑把に要約され、本人の意思とは違った報道をされてしまうかもしれない。 こうしてYouTubeで観れることが逆によかったと思います。 TVで大々的にこの事件が報道されることは減りましたが、日々思い出し、その度に胸が締め付けられ、息ができなくなるほど苦しい思いをします。他人の自分ですら、です。 松永さんの心中を思うと筆舌に尽くし難く、涙が出てきます。 微力ながら全力で支援します。
  • こんな辛い状況で、行動を起こしている松永さんはすごいと思います。 大変だとは思いますがどうか諦めないでください。 被疑者とそれを庇っている周りの人間には必ず天罰が下ります。 国民のほとんどが松永さんの味方です。
  • 戦い続けて欲しい。 この騒動で決して風化させてはいけない事件。みんなができることは忘れないことだと思う。 俺もたまたま松永さんの動画を見て思い出した。本当頑張って下さい。
  • なぜこんなに真面目で素敵な方が大切な家族を失わなければいけないんだろう、、本当に心が痛いです。自分だったらと考えるととても想像ができないし、YouTubeで発信することもきっとできないです。軽い罪で終わる前例、絶対に作りたくないです。本当に応援しています。
  • このような配信をすることは本当に勇気のある決断だったと思います。本当にありがとうございます。 同じ娘を持つ親として、家族写真を見て涙が止まりませんでした。 本当に微力ではありますが、私も出来ることをしていきます。 娘さん奥様のご冥福をお祈りするとともに、ご主人の勇気に感謝します。
  • 松永さんの話を聞いて自分自身被害者にも加害者にもなりうるということが改めて痛感させられました。

最後に

コメントでも多く見かけましたが、どうしてこんなに真面目で誠実な方がこのような辛い思いをしなければならないのか、何の罪もない娘さんと奥様が命を落とさなければならなかったのか。あまりにも理不尽で強奪的で本当に言葉になりません。

「加害者に対する憎しみの感情ではなく、亡くなった2人への愛と感謝の気持ちで心を満たしたい」

この結論に至ることができる人がどれほどいるでしょうか。

松永さんの姿は最初の会見からとても立派だったことを覚えています。
心底、敬服の念を抱くと同時にどうかこれ以上松永さんが傷つきませんように。
強く生きる松永さんを応援します。

この事故を風化させないためにも、同じような事故再発のためにもシェアしていただけたら嬉しいです。

松永さんの発信はこちらでされています。

松永さんのメディアへの取材の様子をまとめた記事もよければお読みください。

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